9月14日「報道ステーション」 外国人看護師の特集 メモ&感想
9月14日に「報道ステーション」で放送された外国人看護師の特集のメモです。
(以下、メモ)
「開かれた国」はどこへ… 外国人看護師を阻む壁
栃木県野木町の病院。
ジャヒサル・ビンジョリさん(28歳)
・母国インドネシアの看護師資格を持ち、救急外来で働いていた
・今年、日本の看護師国家資格に合格
2008年8月 インドネシアから104人の看護師候補生を受け入れ
・EPA(経済連携協定)に基づく
・3年以内に国家試験に合格しなければ帰国
・ビンジョリさんは看護師を補助する仕事をしながら試験合格を目指してきた
ダセップ・サエプール・アンワルさん(30歳)
・ビンジョリさんとともに3年間日本語のレッスンや予備校で勉強
・2人は病院が借り上げた部屋で共同生活を送ってきた
・2人の目的は「日本の看護技術を学びたい」
ビンジョリさん
「他の国の経験がしたい」
「合格したらもっと(日本の看護を)勉強したい」
ダセップさん
「経験をたくさん持つために」
「ここでずっと働いて家族を呼んで、これ私の夢」
ダセップさんは妻と幼い子供を残してきた。携帯電話には家族の写真が何枚も入っている。日本に来る前は、高い技術を持つオペ専門の看護師として4年間働いていた。日本では、国家試験に合格するまで、食事の介助やおむつの交換などが主な仕事だ。看護の仕事ができず、とまどいを感じたこともあったと言う。
ダセップさん
「他の看護師さんを見るときは、この仕事私もできる。でも、ここでそれは無理」
それでも、少しずつ患者との信頼関係を築き上げてきた。
そして、今年2月。2人にとって最後のチャンスとなる国家試験が行われた。
これは実際の試験問題。日本人にすら難しい漢字が数多く並んでいる。
ダセップさん
「必須問題はたぶん大丈夫だと思います。でも一般問題はちょっと難しい」
ビンジョリさん
「午後はすごく難しかった」
厚く高い日本語の壁。
一月後、合格発表の日を迎えた。
ダセップさんは合格まであと一歩届かなかった。
日本の看護師国家試験に不合格だったダセップさん。結果を妻に伝えた。
看護師国家試験の合格率(今年)
・全体 91.8%
・外国人 4%
今年、外国人看護師の合格率はわずか4%。政府は外交上の配慮から期限を1年延長したが、ダセップさんは悩んだ末、帰国を決めた。
ダセップさん
「家族がいるから、他の責任があるから、帰らないといけない。残念ですね」
参考書やノート一冊一冊に目を通し、荷造りをする。日本を離れても看護の勉強を続けるつもりだ。
ダセップさん
「今は、できることは、勉強を続けて、来年(受験の)チャンスがあるかどうか、これは関係ない」
2人を支援してきた病院側も落胆を隠せない。国際的な事業展開を見据え、人材を育成したいという思いがあったという。
リハビリテーション花の舎病院 船田淳子 看護部長
「元々は優秀な外国の方を多く日本に入っていただいてっていう意味もあるじゃないですか。でも、これだけ日本語能力が必要とされると壁は高くなってしまうし難しい。受け入れてのメリット、厳しい」
帰国の日が訪れた。この場所から眺める最後の景色。ダセップさんはその目に焼き付けるようにじっと眺めていた。
3年前来日した看護師候補生のうち、合格したのはわずか15人。当初の在留期限だった8月までに62人が帰国した。
3年前来日した看護師候補生(インドネシア人)
・合格15人 帰国62人
政府はEPAを積極的に推進し、開かれた国を目指すとしている。
しかし、それとはかけ離れた結果となった。
「家族を残し、失礼じゃないでしょうかね。日本語の壁があります。褥瘡(じょくそう)と。床ずれのことです」
ビンジョリさん
「(帰国した)みなさんの気持ちを、私たち残った人はもらいました。これから頑張ります」
(VTR終了)
(スタジオ)
古館キャスター
「このように、全員とはいいませんが、家族を残してやる気に燃えて、日本にやってきて、まじめに働いてる方が帰ってしまうというのは、失礼じゃないでしょうかね。国家試験で日本語の壁が一番だということなんですが、国家試験の例をとりますと、こういうのが出ます。(“縟瘡”のフリップを出す)看護の世界では知ってらっしゃるかもしれませんが、正直私読めませんでした。これは“じょくそう”と読む。床ずれのことです。これにルビはふられていない。このまま漢字で出てくるわけです。落とすための試験なのかと、つい言いたくなってしまいます。三浦さんどうでしょうかね」
三浦俊章(朝日新聞解説委員)
「これは日本語の難しさに尽きますよね。つまり、技術や気持ちはあっても、日本語で行われる国家試験に合格しないと、どうしようもないわけですよね。しかもインドネシアの場合にはこの制度の第一号ですから、国を挙げて支援したし、受け入れる日本の病院も一生懸命やって、期待が高かった分だけ非常に落胆も大きいと思うんですよね。日本語についてはやっぱり、日本の側でどれだけ大変かというハンディについての認識が甘かったと思うんですよ。仕事をしながら、ほとんどゼロから覚えるというのは、私は相当難しいと思うんですね。既にこの点はプログラムの見直しが進んでいるんですけども、来る前か、あるいは来た直後でいいですから、半年とか1年とか、きっちり集中的に日本語を学ぶということが要ると思いますね。せっかく日本に来て学んで、人間関係を作った人たちがこんなふうな形で帰っていくと、かえってマイナスでね、国を開くんだったら、本当にきちっとした体制を取らないと、国と国の約束で来たけれども、受け入れてもらえなかったという気持ちが残って、かえって外交的にマイナスになると思うんですよね。とりあえず滞在を延長して再挑戦をする人もいますから、そういう人たちの支援をしないといけないし、今言ったような日本語のプログラムも含めて、受け入れ体制をきっちりやらないといけないと思いますね」
古館キャスター
「そうですね。看護の方、介護の方というのは、圧倒的に不足。2050年には100万人不足と言われてますから。日本の雇用を阻むなんていう問題ではない。必要だからこういうことが始まってるわけで、円高の中で必然的に中小企業も海外に出ていかざるを得ない。日本の雇用はどうする。だからこそ医療だ介護だ、これを産業化すると一方で言われてますよね。必要なことですよね」
(以上)
安い外国人看護師を使いたい、でも日本人看護師の給与や待遇の改善はしたくない、そういうことですよね。
「褥瘡」を一般人が読めないのは当たり前です。「褥瘡」は「床ずれ」でいいような気はしますが、看護師が専門用語を読めるのは当たり前です。どんな職種でもそういことはあると思います。日本人も看護学校で数年間学んで国家資格を取ります。日本の医療現場で働くなら日本語が話せるのは当たり前のことで、特に患者とのコミュニケーションが重要な看護師に日本語の不自由な人を雇用してもしょうがないでしょう。日本語特有の難しさから合格率が低いことと「開かれた国」かどうかとは別の問題です。日本語の難しさには労働市場を守るメリットもあります。中途半端な制度を作るのがいけないんです。
そもそも、看護師が圧倒的に不足しているのは、看護師の待遇が悪いからです。看護師資格を持った人は必要な人数以上にいるんですから。給与がもう少し高ければ、もう少し待遇が良ければ、また働きたいという人は多いです。この重要な問題を見て見ぬふりをして外国人看護師の問題をクローズアップするのは間違っていると思います。失礼だからと外国人枠を作って優遇したら、逆に日本人差別になります。私は外国人差別をしたいわけではありません。日本は本当に労働者に冷たい国ですよね。偉そうに「日本の雇用はどうする」じゃないですよ。
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「開かれた国」はどこへ… 外国人看護師を阻む壁
栃木県野木町の病院。
ジャヒサル・ビンジョリさん(28歳)
・母国インドネシアの看護師資格を持ち、救急外来で働いていた
・今年、日本の看護師国家資格に合格
2008年8月 インドネシアから104人の看護師候補生を受け入れ
・EPA(経済連携協定)に基づく
・3年以内に国家試験に合格しなければ帰国
・ビンジョリさんは看護師を補助する仕事をしながら試験合格を目指してきた
ダセップ・サエプール・アンワルさん(30歳)
・ビンジョリさんとともに3年間日本語のレッスンや予備校で勉強
・2人は病院が借り上げた部屋で共同生活を送ってきた
・2人の目的は「日本の看護技術を学びたい」
ビンジョリさん
「他の国の経験がしたい」
「合格したらもっと(日本の看護を)勉強したい」
ダセップさん
「経験をたくさん持つために」
「ここでずっと働いて家族を呼んで、これ私の夢」
ダセップさんは妻と幼い子供を残してきた。携帯電話には家族の写真が何枚も入っている。日本に来る前は、高い技術を持つオペ専門の看護師として4年間働いていた。日本では、国家試験に合格するまで、食事の介助やおむつの交換などが主な仕事だ。看護の仕事ができず、とまどいを感じたこともあったと言う。
ダセップさん
「他の看護師さんを見るときは、この仕事私もできる。でも、ここでそれは無理」
それでも、少しずつ患者との信頼関係を築き上げてきた。
そして、今年2月。2人にとって最後のチャンスとなる国家試験が行われた。
これは実際の試験問題。日本人にすら難しい漢字が数多く並んでいる。
ダセップさん
「必須問題はたぶん大丈夫だと思います。でも一般問題はちょっと難しい」
ビンジョリさん
「午後はすごく難しかった」
厚く高い日本語の壁。
一月後、合格発表の日を迎えた。
ダセップさんは合格まであと一歩届かなかった。
日本の看護師国家試験に不合格だったダセップさん。結果を妻に伝えた。
看護師国家試験の合格率(今年)
・全体 91.8%
・外国人 4%
今年、外国人看護師の合格率はわずか4%。政府は外交上の配慮から期限を1年延長したが、ダセップさんは悩んだ末、帰国を決めた。
ダセップさん
「家族がいるから、他の責任があるから、帰らないといけない。残念ですね」
参考書やノート一冊一冊に目を通し、荷造りをする。日本を離れても看護の勉強を続けるつもりだ。
ダセップさん
「今は、できることは、勉強を続けて、来年(受験の)チャンスがあるかどうか、これは関係ない」
2人を支援してきた病院側も落胆を隠せない。国際的な事業展開を見据え、人材を育成したいという思いがあったという。
リハビリテーション花の舎病院 船田淳子 看護部長
「元々は優秀な外国の方を多く日本に入っていただいてっていう意味もあるじゃないですか。でも、これだけ日本語能力が必要とされると壁は高くなってしまうし難しい。受け入れてのメリット、厳しい」
帰国の日が訪れた。この場所から眺める最後の景色。ダセップさんはその目に焼き付けるようにじっと眺めていた。
3年前来日した看護師候補生のうち、合格したのはわずか15人。当初の在留期限だった8月までに62人が帰国した。
3年前来日した看護師候補生(インドネシア人)
・合格15人 帰国62人
政府はEPAを積極的に推進し、開かれた国を目指すとしている。
しかし、それとはかけ離れた結果となった。
「家族を残し、失礼じゃないでしょうかね。日本語の壁があります。褥瘡(じょくそう)と。床ずれのことです」
ビンジョリさん
「(帰国した)みなさんの気持ちを、私たち残った人はもらいました。これから頑張ります」
(VTR終了)
(スタジオ)
古館キャスター
「このように、全員とはいいませんが、家族を残してやる気に燃えて、日本にやってきて、まじめに働いてる方が帰ってしまうというのは、失礼じゃないでしょうかね。国家試験で日本語の壁が一番だということなんですが、国家試験の例をとりますと、こういうのが出ます。(“縟瘡”のフリップを出す)看護の世界では知ってらっしゃるかもしれませんが、正直私読めませんでした。これは“じょくそう”と読む。床ずれのことです。これにルビはふられていない。このまま漢字で出てくるわけです。落とすための試験なのかと、つい言いたくなってしまいます。三浦さんどうでしょうかね」
三浦俊章(朝日新聞解説委員)
「これは日本語の難しさに尽きますよね。つまり、技術や気持ちはあっても、日本語で行われる国家試験に合格しないと、どうしようもないわけですよね。しかもインドネシアの場合にはこの制度の第一号ですから、国を挙げて支援したし、受け入れる日本の病院も一生懸命やって、期待が高かった分だけ非常に落胆も大きいと思うんですよね。日本語についてはやっぱり、日本の側でどれだけ大変かというハンディについての認識が甘かったと思うんですよ。仕事をしながら、ほとんどゼロから覚えるというのは、私は相当難しいと思うんですね。既にこの点はプログラムの見直しが進んでいるんですけども、来る前か、あるいは来た直後でいいですから、半年とか1年とか、きっちり集中的に日本語を学ぶということが要ると思いますね。せっかく日本に来て学んで、人間関係を作った人たちがこんなふうな形で帰っていくと、かえってマイナスでね、国を開くんだったら、本当にきちっとした体制を取らないと、国と国の約束で来たけれども、受け入れてもらえなかったという気持ちが残って、かえって外交的にマイナスになると思うんですよね。とりあえず滞在を延長して再挑戦をする人もいますから、そういう人たちの支援をしないといけないし、今言ったような日本語のプログラムも含めて、受け入れ体制をきっちりやらないといけないと思いますね」
古館キャスター
「そうですね。看護の方、介護の方というのは、圧倒的に不足。2050年には100万人不足と言われてますから。日本の雇用を阻むなんていう問題ではない。必要だからこういうことが始まってるわけで、円高の中で必然的に中小企業も海外に出ていかざるを得ない。日本の雇用はどうする。だからこそ医療だ介護だ、これを産業化すると一方で言われてますよね。必要なことですよね」
(以上)
安い外国人看護師を使いたい、でも日本人看護師の給与や待遇の改善はしたくない、そういうことですよね。
「褥瘡」を一般人が読めないのは当たり前です。「褥瘡」は「床ずれ」でいいような気はしますが、看護師が専門用語を読めるのは当たり前です。どんな職種でもそういことはあると思います。日本人も看護学校で数年間学んで国家資格を取ります。日本の医療現場で働くなら日本語が話せるのは当たり前のことで、特に患者とのコミュニケーションが重要な看護師に日本語の不自由な人を雇用してもしょうがないでしょう。日本語特有の難しさから合格率が低いことと「開かれた国」かどうかとは別の問題です。日本語の難しさには労働市場を守るメリットもあります。中途半端な制度を作るのがいけないんです。
そもそも、看護師が圧倒的に不足しているのは、看護師の待遇が悪いからです。看護師資格を持った人は必要な人数以上にいるんですから。給与がもう少し高ければ、もう少し待遇が良ければ、また働きたいという人は多いです。この重要な問題を見て見ぬふりをして外国人看護師の問題をクローズアップするのは間違っていると思います。失礼だからと外国人枠を作って優遇したら、逆に日本人差別になります。私は外国人差別をしたいわけではありません。日本は本当に労働者に冷たい国ですよね。偉そうに「日本の雇用はどうする」じゃないですよ。
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その試験でも合格者が16名しか出なかった。
それなのに、どうしてこういう報道をしたのでしょうか?
相変わらずジョクソウを持ちだしたりしているのは首をかしげます。
こういう結果強い漢字は、ルビうちされるはずですし、英語も挿入されているのですから。
それに、床擦れでも良いというのは、日本語をある程度知っている人の感覚だと思うんですよね。
はっきり言って、外国人看護師にはジョクソウでも床擦れでも大差ないです。それは日本に来て初めて知る異国の言葉にすぎないですから。
先日、厚労省から外国人看護師の実態についての調査発表がありました。それによると日本語ができないことにより看護助手の仕事ですら、一部業務に支障が出ているようです。
何故かマスコミはあまり大きく取り上げなかった。
そして今、国は外国人看護師に対する看護師国家試験を日本語ではなく英語や母国語での試験導入を検討し始めました。
正直言って、これはもう看護師の人材確保というよりは、少しでも合格者を増やして、この制度を、存続維持したいのではないかと。つまり、しょせん初めから経済協定ありきの制度でしかないのではないかと思います。看護師のことなどどうでもよいのです。ジョクソウはうまいプロパガンダになったようですね。